★Time Machine – 『三菱 ダイヤモンド サッカー』OP+ (July.1982)

ダイヤモンドサッカー

その影響はサッカー界だけに止まらず、この日本にサッカー文化をも根付かせた最大の功労番組。サッカー不毛の地=日本に、長い時間をかけて粘り強くファンを掘り起こしていったTV東京と提供の三菱グループには、最大級の感謝だ。

日本サッカー協会 推薦番組 『三菱 ダイヤモンドサッカー』
実況:金子勝彦 解説:岡野俊一郎
(Skip: ①0:04 ②0:45 ③1:07 ④1:55 ⑤3:05 ⑥3:41 ⑦4:12)

《オープニング・ファンファーレ》①0:04~
♪ Drum Majorette / Major Leslie Statham ( = “Arnold Stock” )

※ 補足:このOP曲は、イギリスBBC放送のサッカー情報番組『Match of the Day 』(’64~)の初代テーマ曲だった様で、どうやら『ダイヤモンドサッカー』(注1) は、その番組を標榜してスタートした様だ。 筋金入りの”オールドサッカーファン”に馴染み深い”金子節” (注2) は、この英国BBCに倣ったものだ。

注1:放送開始当初の番組名は『イギリス プロサッカー』。(wikipedia より)
注2:実況に無駄な抑揚を付けずに、落ち着きが在りながらもNHKとは違うシンプルかつウィットに富んだ、今でも尚評価の高い「ジェントルな」実況スタイル。 「サッカーを愛する皆さん、ご機嫌如何でしょうか?」で始まる名調子 3:02 は、いつまでも我々の耳と心に焼き付いている。
放送されていた土曜18時~の放送枠は、御二人の実況解説と共に、主に欧州サッカーに魅了された上質な時間だった。

★岡野俊一郎氏の話に注目!⑥3:41~ ⑦4:12~
今でこそ当たり前だが、当時はこう云ったサッカーの持つ側面(≒ナショナリズムに関する世界標準の眼を養う事)に気付いている日本人は少数派だった。 戦後の言論空間などに因って造り出された負の空気(=日本の国旗国歌に対する抵抗感)を持っていた日本人も、番組を通してサッカーに目覚め、度重なる自国のW杯出場を通じて「日の丸・君が代」に対する感覚も明らかに変わってゆき、刷込まれていた”WGIPの呪縛”から解き放たれていった事は誠に痛快だった。 五輪では乗り越えられなかった自国の国旗を振り国歌を高らかに歌うと云う当たり前の事を、我々日本人もW杯を通じて受容れるようになった。 国旗国歌に対する国民意識の転機は、明らかに「W杯本戦出場」だった。

『三菱ダイヤモンドサッカー』よ、(心の底から)本当にありがとう!!

史上最悪の愚宰相「市民ゲリラ」の菅直人や属性が近い思想信条の連中の様に、自国の国歌斉唱に起立も拒む様な振舞いは、マナー以前の問題。 彼等の根底にあるものは決して徳の高い「良心」などではなく、どうにかして日本を陥れて贖罪意識を刷込みたいと云う組織的力への迎合、「思想・良心の自由」と云う文言にすり替えた陰湿なまでの “悪意” だ。

※Jリーグが誕生して20年近く経た現在でも、地上波ではこの御二人を越えるサッカー番組のホストは存在しない。 現在の地上波でのサッカー中継は、プロ野球中継に倣った程度の実に煽動的で耳障りなものになってしまっている。 一本拍子で騒々しい実況に始まり、ピッチレポートを入れながら中継する事、ハーフタイムに入るやいなや、中継をブチ切り番宣の芸能人をねじ込み騒ぐ事、ゲーム最中にも関わらずに、プレーを追わずに選手や監督の表情ばかりスローを交えて配信する様なカメラワーク、これらは全て、サッカーの醍醐味=緊張感や臨場感を味わう上で「逆効果」だ。
本物の臨場感とは、現場と視聴者の間に極力干渉物=邪魔が無い状態の事であり、質の高い配信映像と最小限の実況と的確な解説があれば、鑑賞者には必要十分だ。
良い放送が、目の肥えた視聴者と本物のファンを育てる。
もう一度、この御二人の創り上げた功績(フォーム)を思い出して貰いたいと切に思う。 即ち、「努めて抑えの利いた良質で必要十分な実況」と「合理的・客観的な考えを淡々と伝える解説」と云う原則に立ち返れ!

そして、いつまでも変わらない今日の金子さん。
↓久米宏ラジオ番組(2014.06.14)にて
サッカー中継について「金子の思い…」
https://www.youtube.com/watch?v=JNZNgkkkhi8

Commendable vid. on YouTube :
Italia-Germania Ovest 3-1- Telecronaca di Nando Martellini (11/7/1982) Campioni del Mondo 1982 mxmazzurri
https://www.youtube.com/watch?v=mh18vjc00bc

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