【サッカー日本代表コロンビア戦】冴えない本田圭佑。ブラジルワールドカップ2014まであと2週間!間に合うのか!?

2014年ブラジル大会

「チームとしてしっかりと動かないと攻守において優勢さを保てない。こういった暑さで満足いくような走りができない時もあるとは思うんですけど、理想は90分間、全員が動けること。そこを追い求めてやってます」と5月31日のメディア対応で、自らが目指すべき方向性を改めて強調した本田圭佑(ミラン)。5月27日のキプロス戦(埼玉)では今季のミランでの不振が災いし、低調なパフォーマンスに終始しただけに、6月2日のコスタリカ戦(タンパ)では劇的な前進を見せてほしかった。

ザッケローニ監督も「クラブで出場機会の少なかった本田と香川(真司=マンU)には多くの時間を与えないといけない」と語り、今回も2人を先発出場させた。長谷部誠(ニュルンベルク)がケガで大事を取り、長友佑都(インテル)、遠藤保仁(G大阪)もベンチスタートとなったことから、指揮官は本田にキャプテンマークを託して送り出すほどの期待を示した。

しかし、前半は相手のプレスが厳しく、守備ブロックも強固だったことから、本田は思うようにボールを持たせてもらえなかった。タメをつくろうとしても出足が一歩遅れたり、スピードが上がらなかったりと、精彩を欠きがち。「嘉人(大久保=川崎F)さんには伸び伸びとプレーしてもらいたいし、彼のためにどうプレーすべきかは理解しているつもり」と彼自身が語った大久保が不慣れな右FWに入ったこともあり、先輩をサポートする意識が強すぎるたのかもしれない。いずれにせよ、前半の本田は存在感をほとんど出せないまま45分間を終えた。

迎えた後半。遠藤、岡崎(慎司=マインツ)、長友ら主力メンバーが次々とピッチに登場したことで、本田の動きも少しずつ改善していった。右サイドを上がった内田篤人(シャルケ)にスルーパスを出し、自らも山口蛍(C大阪)のタテパスに反応して裏へ抜け出そうと試みるなど、確かに運動量が増え、前線に顔を出す回数も多くなった。後半15分に遠藤が挙げた同点弾をアシストしたことも、本人に弾みをつけたのだろう。「試合の最後のところで少し疲れを見せていたが、入りから徐々に上げていって、それなりに良いパフォーマンスができたのではないかと評価している」とザック監督もある程度、納得した口ぶりを見せた。

しかし、本田自身は報道陣の問いかけに「きつかったな」と独り言のようにつぶやいてスタジアムを去っていくだけ。全身からは凄まじい徒労感を漂わせており、本調子でない様子が垣間見えた。キプロス戦よりは改善したものの、絶好調時と比較すると、彼の状態はまだまだだと言わざるを得ないだろう。

同じワールドカップ出場国であるコスタリカから3-1で逆転勝ちを収めたのは、ブラジル本番を戦うチームにとって朗報だ。が、その攻撃の大黒柱になるべき本田の一挙手一投足には、消化不良感を拭えない部分があった。この日の彼は前線で十分にタメをつくれたとは言い切れず、ボールを失ってカウンターを繰り出されるシーンも何度かあった。本田が理想通りの献身的な走りを見せ、チームを機能させなければ日本らしいインテンシティーの高いサッカーは望めない。日本にとってはやはり見過ごせない問題なのだ。

「圭佑は体が重いとか軽いとかよりも、信頼がある。プレーのスピードはまだまだ上げていってほしいし、落としたときには攻撃的なパスを出してほしいとも言っている。そういう部分は一緒にやっていくことで合わせられると思うけど、信頼は変わらない。速い攻撃をするという意味で、スピードが上がってくればもっといい圭佑になる」と岡田ジャパン時代から代表で戦い続けている同い年の岡崎慎司は前向きに語り、大久保も「調子は上がってくるんじゃないと思うけど。心配はしていない」と太鼓判を押していた。

引用:http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140603-00000028-goal-socc

コメント

タイトルとURLをコピーしました