1990年サッカーワールドカップ（W杯）優勝に輝いた元ドイツ（旧西ドイツ）代表のレジェンド、アンドレアス・ブレーメさんが20日までに急死した。63歳だった。
英BBCなど欧州主要メディアによると、ブレーメさんのパートナーのスザンネ・シェーファーさんがドイツの通信社DPAに対し、心肺停止による突然死だと話しているという。
ブレーメさんは左サイドバックながら攻撃的なプレーが持ち味で、90年W杯決勝のアルゼンチン戦（1－0）では終盤にPKで決勝点を挙げた。
ドイツ代表として86試合8得点。カイザースラウテルン、バイエルン・ミュンヘン、インテル・ミラノでリーグタイトルを獲得している。引退後はカイザースラウテルンで監督も務めた。
ゆかりの深い各クラブ、選手などが追悼メッセージを発表した。
ドイツサッカー協会のノイエンドルフ会長は「アンドレアス・ブレームはドイツ史上最も偉大で最高のサッカー選手の1人です。ドイツサッカーは彼に感謝することがたくさんある」。 西ドイツ代表時代にチームメートだったカールハインツ・ルンメニゲ氏は「私たちは1986年W杯メキシコ大会で一緒にプレーしたがアンディは非常忠実で信頼できるプレーだった。彼が63歳で亡くなったことをとても悲しく思う」とコメントした。
インテル・ミラノは20日夜（日本時間21日朝）のアトレチコ・マドリード戦で喪章を付けて選手たちがプレーすると声明を出している。
1月には90年W杯の優勝監督に輝いたベッケンバウアーさんも78歳で死去しており、ドイツサッカー界は相次ぐレジェンドの訃報に大きなショックを受けている。
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