1986 FIFAワールドカップ準々決勝 アルゼンチン対イングランド

1986年メキシコ大会

1986 FIFAワールドカップ準々決勝 アルゼンチン対イングランド, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2503773 / CC BY SA 3.0

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1986 FIFAワールドカップ準々決勝 アルゼンチン対イングランドは、1986年6月22日にメキシコシティのエスタディオ・アステカで行われ、アルゼンチン代表がイングランド代表を2-1で下した。
この試合はアルゼンチンとイギリスが戦ったフォークランド紛争の4年後に行われ、サッカーにおけるアルゼンチンとイングランドの間のライバル意識の形成に大きな影響を与えた。
この試合ではアルゼンチンのディエゴ・マラドーナがサッカー史に残るふたつのゴールを決めた。
一つ目は51分の「神の手」ゴールであり、本来は反則であるが、手を使ってボールをゴールに押し込んだ。
二つ目は54分の「5人抜き」ドリブルによる得点であり、イングランドのフィールドプレーヤー5人とキーパーをドリブルでかわしてゴールを決めた。
2002年、この5人抜きドリブルによる得点はFIFA.comによる投票でゴール・オブ・ザ・センチュリー(Goal of the Century)に選ばれた。
アルゼンチンはこの大会の決勝で西ドイツを3-2で破って優勝し、マラドーナは大会最優秀選手賞を受賞した。
イングランドのゲーリー・リネカーは大会得点王に輝いた。
19世紀、イギリスからの移民がアルゼンチンにサッカーをもたらしたが、イングランド代表とアルゼンチン代表の間のライバル意識は一般にイングランドで開催された1966 FIFAワールドカップまで遡ると言われる。
ウェンブリー・スタジアムで行われた準々決勝でイングランドとアルゼンチンが対戦し、アルゼンチンのキャプテンであるアントニオ・ラティンが退場処分を受けたほか、度を越したラフプレーを連発したイングランドの前にアルゼンチンは敗れ去った。
ラティンは退場処分に怒りをあらわにし、イングランドの大観衆を前にしたドイツ人主審の判定に偏りがあったのではないかと感じていた。
イングランドのアルフ・ラムジー監督はラッティンに対して「アニマル」(animals)という人種差別的な表現を用いて侮辱した。
1966 FIFAワールドカップ以後にイングランドのトッテナム・ホットスパーFCでプレーしたオスバルド・アルディレスやリカルド・ビジャなどのアルゼンチン人選手は人気を博したが、両国間のライバル意識は強く残っていた。
サッカー外に目を向けると、1982年のフォークランド紛争(マルビナス紛争)は両国間の不信感を増大させていた。
南大西洋西部に位置するフォークランド諸島(アルゼンチンではマルビナス諸島と呼ばれる)はイギリス領であるが、1982年4月2日にアルゼンチン軍が上陸して占領した。
イギリスはこれを自国領土への侵略とみなし、諸島を取り戻すために海軍部隊を派遣した。
この紛争はイギリス軍に256人の死者を、アルゼンチン軍に645人の死者を出したため、紛争のちょうど4年後に行われた1986 FIFAワールドカップの対戦は興奮に満ちたものとなった。
試合後、マラドーナは「我々は試合前に『サッカーはマルビナス戦争とは別物だ』と言ったが、たくさんの少年兵がまるで小鳥を殺すように殺されたことを知っている。この試合は復讐だった」と述べた。
1986 FIFAワールドカップの開催国は、当初予定されていたコロンビアからメキシコに変更となった。
イングランドはヨーロッパ予選のグループ3を無敗で終えて本大会出場を決め、アルゼンチンは南米予選を首位で終えて本大会出場を決めた。
グループリーグでは、アルゼンチンが2勝1分の勝ち点7で決勝トーナメント進出を決め、イングランドは苦戦したものの最終戦でポーランドを3-0で破って決勝トーナメント進出を決めた。
決勝トーナメント1回戦では、アルゼンチンがウルグアイを下し、イングランドがパラグアイを下した。
どちらも大会開幕時点では優勝候補とはみなされていなかったが、イングランドは大会を勝ち進む過程でチーム状態を改善し、アルゼンチンはマラドーナがチームを牽引した。
試合は序盤から両チームに決定機が生まれた。
アルゼンチンが試合を支配し、マラドーナを中心に何度も決定機を迎えたが、イングランドのキーパーのピーター・シルトンのセーブに阻まれた。
13分にはアルゼンチンのキーパーのネリー・プンピ…

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