【ロシア撃破】1994年 女子バレー 横田JAPAN vs RUS【World Grand Prix】

1994年アメリカ大会

【史上最強説もある横田JAPAN】ロシア戦
山内福田大林のトリプルエースを擁し、吉原多治見の手堅いミドルに中田久美の後継セッター永富と【日本リーグ4連覇中の日立のスタメン5人+準優勝ダイエーのエース山内美加】の最強布陣。

バックアタックを含めた【常時4枚攻撃】はもちろん、ミドルの吉原多治見もバックアタックの練習をしていたという。また、ブロックも攻撃の一部であると、チャンスがあれば、3枚ブロックも厭わない、【空中戦を制する】攻撃型バレーを目指した横田JAPAN。この年のワールドグランプリ※ではキューバに一敗したのみで、ブラジル、ロシア、アメリカを破り、8勝1敗の予選2位で決勝リーグ進出を決めた。今ではあまり語られる事もないが、当時としては久々にインパクトのある好結果であった。

※ワールドグランプリ:現在、毎年開催されているネーションズリーグの前身

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00:00 オープニング
06:42 第3セット
17:36 第5セット

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・横田忠義JAPAN(1994)スタメン表

永富有紀:173㎝(295㎝※2) 25歳
大林素子:182㎝(324㎝※1)27歳
吉原知子:180㎝(313㎝※2)24歳
多治見麻子:180㎝(310㎝※1)22歳
山内美加:182㎝(317㎝)  24歳
福田記代子:178㎝(315㎝※1)24歳

サブレギュラー
村田美穂:181㎝(315㎝) 24歳
坂本久美子:178cm(311cm※2)22歳
名取知恵:176cm(301cm)25歳

レシーバー
夏田由美:161cm 25歳

※氏名:身長(最高到達点) 年齢
※1:1994年のプロフィールより
※2:1998年のプロフィールより

●WGP:ロシア戦の
日ソ対抗では4勝2敗と勝ち越しており、この試合はエース・アルタモノワとベテランセンターのオギエンコが不在だった事もあり、当初は楽勝ムードだったが、後にスタメンに定着するモロゾワとテーシェンコのセンターラインは強力で、第4セット12-4とリードの場面からひっくり返されるなど、決勝トーナメント進出がかかる日本にあせりも出たが、勝負所は大林にトスが集まり、最後は地力の差が出て、勝利を掴んだ。

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決勝リーグでは中国に全セットジュースながら、逆転負けした事でメダルを逃したが、高さと攻撃力を備えたバレースタイルは当時、頭一つ抜けていたキューバ以外、どことやっても互角以上の戦いができ、このまま、細かい連携を詰めていけば、面白いチームになる期待があったが、この年、勃発した【プロ化問題※】で雲行きが怪しくなる。年末には日立のお家騒動もあり、山田重雄が辞任。山田小島の2巨頭体制で均衡を保っていたバレー協会のパワーバランスが崩れ、横田JAPANも空中分解。翌年、小島監督が1986年以来の再登板をすると、守備力重視で、一気に小型化した全日本はアトランタ五輪で史上最低の9位に終わる。(1995年のワールドカップでは観客席から「山内を出せ」と珍しく、ヤジが飛んでいた)

※プロ化を求め、日立の主力9人が辞表を提出した

【1994年は女子バレー界、一つの時代の終わり】
長年、女子バレー界を支えた山田重雄の退任、大林吉原の解雇騒動で女王日立の時代も終焉を迎え、その後、バレー界は全日本の監督、選手選考含め、迷走の一途を辿る。2000年のシドニー五輪ではついに出場権を失い、2002年の世界選手権では史上最低の13位と地の底に堕ちた。2003年に全日本監督に就任した柳本晶一が全日本の建て直しにキャプテンを依頼したのは山田重雄の愛弟子、吉原知子(当時33歳)だった。吉原は日立解雇後、イタリアのセリアAで活躍し、その後、当時の全日本の規定の関係で日本に戻り、移籍先のチームであるダイエー、東洋紡、パイオニアを優勝に導き、優勝請負人と呼ばれていたが、1996年のアトランタ五輪以降は全日本を離れていた。

長いバレー人生、最後の仕事が待っていた。

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