サッカーW杯、日本の初戦相手! コロンビアと日本の知られざる関係とは?

2018年ロシア大会

サッカー・ワールドカップは日本時間の19日午後9時から、日本代表の初戦、コロンビアとの試合が行われます。南米の強豪・コロンビアと日本は古くから友好関係を結んでいて、東京都内にはコロンビアの雰囲気を体感できる場所があります。

 コロンビアを代表する観光地・カルタヘナは、400年以上の歴史を誇る旧市街地が建造物群の美しさから世界遺産にも登録されています。人口はおよそ4900万人で、日本のおよそ3倍の国土面積を持つコロンビアは、古くから日本と友好関係にあったといいます。コロンビア共和国のガブリエル・ドゥケ駐日大使は「日本はコロンビアの大切なパートナー国」と語ります。

 日本の真裏に位置するコロンビアは、一体どういう国なのでしょうか。JR恵比寿駅から徒歩10分の場所にある、都内で唯一、本格的なコロンビア料理が食べられるバー「プントプンタ」で、日本対コロンビア戦を前に思いを聞きました。

 母親がコロンビア人という店長の小泉明さんは、日本人にコロンビアの良さをもっと知ってもらいたいと、地元の料理を提供しています。小泉さんは「トウモロコシとジャガイモがメインの料理が多い」と話します。ジャガイモをとろとろになるまで煮込んだコロンビアの家庭料理「アヒアコ」は、ジャガイモの甘みがよく出ていて、クリームシチューのような食べ物です。コロンビア料理は日本人の口にもよく合うシンプルな味付けが多いといいます。

 こうした料理が食べられているコロンビアでは、サッカーが国民的スポーツだといいます。小泉さんは「熱狂的に自分の大好きなサッカーチームがあって、チームのユニホームを着て出掛けたりするぐらい好き」と語り、19日の試合も「(日本から地球の真裏のコロンビアで、熱狂的な応援で)たぶんテンションが上がりまくっていると思う」と語りました。

 この店では2大会連続のコロンビア戦を祝い、特別に飲み放題を実施しながら両国の健闘を祈るといいます。小泉さんは「両チームが頑張っているのを見られれば、それだけで十分。みんながユニホームでも着て、盛り上がればうれしい」と話しています。

 また、大使館も今回の対戦に期待を寄せています。ドゥケ駐日大使は「コロンビア人は日本人に大きな尊敬の念を持っている。本当に日本、そして東京は素晴らしい場所だと感じている」と話します。また、ドゥケ大使によると、2018年は日本とコロンビアが友好関係を結んで110年の節目だといいます。ドゥケ大使は「1908年5月25日にコロンビアと日本の外交関係が樹立された。それ以降、長い年月をかけて友好関係は育まれてきた」と話します。

 日本とコロンビアは経済的な結び付きが強く、バナナやコーヒーなどの農産物に加え、母の日でおなじみのカーネーションも全体の3分の2の量をコロンビアから輸入しているといいます。

 ドゥケ大使は「今回のワールドカップで対戦することで、コロンビアについてより一層日本の皆さんに興味を持ってもらえればと思っている」と期待を寄せています。対戦相手のコロンビアはFIFAランク16位で、61位の日本にとっては格上の相手ですが、サッカーの勝敗については「サッカーは最後まで結果が見えないスポーツなので、どういう結果になるかは難しい。コロンビア、日本の両国がいいプレーをして、共に決勝トーナメントに進めればそれが一番いいと思っている」と語りました。

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